【転職回数が多い方向け】職務経歴書作成ガイド

応募先に具体的な職歴を伝えるために作成する職務経歴書。記載した職歴の数が多いと「不利になるのでは・・・」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、転職回数が多い人に向けた職務経歴書のコツを解説します。

転職回数が多いことは不利?

転職回数が多いと、企業風土によってはマイナスな印象を持たれることもあります。しかし、外資系企業やベンチャー、技術職や専門職などはネガティブに捉えることは少ないようです。

ですから、必ず不利になることはありません。企業が納得する理由があれば、転職回数はマイナス要素にはなりませんし、転職回数をあまり意識しない業種・業界を目指せば、転職の成功率をあげることができます。

転職回数が多い人の職務経歴書の書き方

職務経歴書の書き方にはいくつかのパターンがあり、経歴を時系列に並べて記載する「編年体」や「逆編年体」が一般的ですが、転職回数が多い人には、業務内容やプロジェクト毎に経歴をまとめる「キャリア式」をオススメします。

「キャリア式」はこれまでどのような経験を積んできたか、そして強みは何かをダイレクトに伝えることができる書き方です。軸になる経験やスキルや得意分野を明確に示すことで、転職回数が多くてもキャリアに一貫性があることを強調できます。

転職回数が多いと、どうしても実績一つひとつの印象が薄くなりがちです。仕事の実績は具体的な売上額や達成率などの数字を交えながら書くことで、印象に残りやすい職務経歴書になります。

職務経歴書には決まったフォーマットはありませんので、自分がPRしやすいように項目をカスタマイズするとよいでしょう。その際は、「転職理由」の欄を設けることをオススメします。これまでの転職理由を記載することで、採用担当者の疑問や不安の払拭につながります。

また、過去の実績だけでなく、その実績を活かしてこれからどのように成長・活躍していきたいのか、具体的な目標も記載すると良いでしょう。

職務経歴書を作成する際の注意点

ネガティブな印象を持たれる可能性があるからといって、転職回数を少なく記載することは絶対にやめましょう。職歴に嘘の情報を記載したとしても、転職回数は雇用保険の履歴で事実確認をすることができるため、経歴詐称と見なされて内定取り消しになる可能性があります。ですから、転職回数は正確に申告しましょう。

転職理由を書く際、前職への不満などネガティブな言葉があると採用担当者からあまり良い印象は持たれません。社会情勢や勤務先の事情でやむを得ず転職を繰り返すことになったという方もいらっしゃると思いますが、不遇な過去があったとしても、その経験を糧に自分はどう頑張ってきたか、どう成長してきたかをポジティブな言葉で書くことを心がけましょう。

そして、職務経歴書は適切なボリュームで作成しましょう。A4サイズの用紙で2~3枚が目安です。経歴が多いと、伝えたい事もたくさんあると思いますが、書きすぎは禁物。応募する職種・業種と相性の良い経歴を中心に、メリハリをつけて記載しましょう。

転職回数が多い人のアピールポイント

転職回数が多いということは様々な職場を経験したことで得ることができた技術・能力も多くあるでしょう。

例えば、

  • 適応力が高い
  • 行動力がある
  • 複数のスキルを持っている
  • 新しい視点を持っている

などです。職務経歴書や面接などでしっかりとアピールしましょう。

転職する年代によってアピールポイントが少し変わってきます。

20代は転職回数が選考に影響しやすい年代です。20代後半で3年以上の勤務経験がない人は「簡単に辞める人」という印象を持たれてしまう可能性もありますので、キャリアの一貫性をいかに強調できるかが重要になります。

30代になると選考において転職回数が影響することは少なくなります。結婚や出産、マイホームの購入などライフイベントが増える年代でもあり、プライベートの状況に合わせた転職はマイナスな印象にはなりません。ライフイベントに合わせて転職した場合は、転職理由を素直に伝えて問題ないでしょう。30代になると経歴より中身が重視されます。身につけたスキルやこれまでの実績をしっかりとアピールしましょう。

40代以上は、30代と同様に転職回数はあまり影響しません。ただし、直近の転職回数が多いと「柔軟性がなく、新しい職場に馴染めなかったのでは」と思われてしまう可能性があるので、注意が必要です。年齢的にも柔軟性は不安視されることが多いので、柔軟性や適応力を積極的にアピールするとよいでしょう。また、40代以上はマネジメント経験に着目されることも多いので、これまでの経験・スキルを具体的に説明するとよいでしょう。

まとめ

転職回数が多いことが必ず不利になるわけではありませんが、「不利になる可能性がある」ということを念頭に置いて、転職活動を進めることが大切です。職務経歴書は例文通りに書くのではなく、これまでの実績と強みが伝わるよう工夫して記載しましょう。これまでの経歴の軸を明確にし、その経験とスキルを応募先企業でどう活かすのかを伝えることで、転職の成功率をあげることができるでしょう。

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