ブラック企業を見分けるには
転職をするなら「より良い待遇で働きやすい職場に」と考えるのが一般的です。同時に「ブラック企業は避けたい」とも考えるでしょう。では、ブラック企業とはどういう企業のことを指すのでしょうか? そして、ブラック企業の見分け方はあるのでしょうか?
今回はブラック企業について考えます。
ブラック企業の定義とは
ブラック企業という言葉は、2009年に放映された映画や2013年の流行語大賞でベスト10入りしたことで知られ、利用される言葉となりました。
ブラック企業という言葉が生まれた当時は労働基準法を守らない企業も多く、
- 何日も徹夜で仕事をしなければならない
- 必要経費が認められず、自腹で負担しなければならない
- 精神的に不安定になっている社員が多い
というような会社がブラック企業と呼ばれていました。
近年は労働基準法が遵守されるようになり、劣悪な環境で強制労働を強いるような企業は無くなりましたが、ブラック企業という言葉は無くなっていません。
近年は定義が変化し
- 大量に採用し、大量に離職する
- 利益を最大化するために、社員を消耗している
- パワハラ、セクハラが行われている
- 労務管理がされていない
などがブラック企業と呼ばれています。
これってブラック企業?
転職先を探す際には、皆さんブラックではない企業に応募したいと考えると思います。ただ、ブラック企業を見分けるにはどうしたらよいのでしょうか。「これってブラック企業?」と悩んだ時に検討してほしいポイントを紹介します。
長時間労働をしている社員が多い
長時間労働や休日出勤を強いる会社はブラック企業である可能性があり、労働基準法に違反している可能性もあります。
毎日12時間の労働だとすれば明らかに問題がありますが、何時間から長時間労働と定義するのかは難しいところです。企業の成長フェーズによっては残業が続く時期もあるでしょう。その時期を企業と共に働く人も成長できる時期と認識して、苦とは思わず長時間労働をする場合もあるのではないでしょうか。
休みなく長時間働き続けて体調を崩すケースは問題ですが、企業と自身を成長させるため、前向きに長時間労働をしている環境はブラック企業には該当しないでしょう。
大量に採用している
一般的な定義として大量に採用している企業は大量に離職している可能性もあるためブラック企業である可能性があります。しかし、ここ数年で一気に業績を伸ばし、急成長中の会社である可能性もあります。事業を拡大中のために多くの人員が必要になっているのかもしれません。
中小企業はブラック企業?
中小企業は大企業と違って、給与が高くないことや研修制度や福利厚生が整っていないことがあります。そのため、中小企業はブラック企業の可能性が高いと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、中小企業は日本の全企業数のうち99.7%を占めることを考えると、中小企業=ブラック企業と考えると日本の多くの企業がブラック企業ということになってしまいます。
大企業とは違って給与が高くなく、多少労働時間が長くても中小企業で目標ややりがいを持って働いている人はたくさんいらっしゃいます。働いている中で、業績が上がり待遇や福利厚生が良くなるということもあるでしょう。
まとめ
労働時間や業務量について、負担と感じるラインは人それぞれということもあり、どこからブラックと判断するのかの線引きは難しいところがあります。自分には合わない・オーバーワークになってしまう職場に転職することにならないよう、応募先企業の情報はしっかりとチェックしましょう。そして、面接や面談に進んだ際には疑問点はできるだけクリアにしましょう。
応募先について自分だけで判断するのが不安だという時には転職エージェントにご相談するとよいでしょう。転職エージェントなら、求人を出している企業に関する情報を持っているので、応募者とその企業がマッチしているか一緒に考え、アドバイスもしてくれますよ。
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