キャリアのブランクはどう説明すればよいのか

一般的に、仕事をしていない期間は「キャリアの空白期間(ブランク)」と呼ばれます。転職面接では、このブランクについて質問されることも少なくありません。ブランクが生じる理由は人それぞれですが、その説明の仕方によって、面接官に与える印象は大きく変わります。

そこで今回は面接でブランクについて説明する際のポイントを解説します。

ブランクは不利になる?

転職の面接等ではこのブランクについて質問されるケースは少なくありません。ブランクの理由や期間によってはネガティブな印象を与えてしまうこともあるため、面接で答える際には注意が必要です。

ブランクはその期間によって面接官の捉え方が異なります。一般的に3ヶ月以内なら、特に問題にされません。3ヶ月から6ヶ月だと、転職活動期間とも捉えられますが、理由などを聞かれることも多くなるようです。そして6ヶ月以上だと、何のためのブランクだったのか、何か具体的な計画や目的などがあったのかなど、説明が必要となります。

面接でブランクについて質問された時には、具体的な話と前向きな理由を答えることができれば、ブランクを不利とせずに、転職活動を進めることができるでしょう。

面接官がブランクについて確認したいこと

面接官がブランクについて質問するのは、次のような理由からです。

  • 生活環境や健康状態に問題はないか
  • 長期間採用されなかったのか
  • 計画性があるブランクなのか
  • 働くことへの意欲やビジネス感覚が薄れていないか

面接官はまず、自社で支障なく働いてもらえるかを確認するために、ブランクについて質問します。ブランクの理由が介護や育児、ケガや病気の療養などの生活環境や健康状態だった場合、現在は問題なく働くことができるかを確認します。

ブランクが長いと面接官は長期間採用されなかった人なのではないか、何か理由があって不採用が続いているのではないかという懸念を持つため、ブランクをどのように過ごしていたのか質問し、計画性を持って過ごしていたかを確認します。

また、長期のブランクによって働くことの意欲やビジネスの感覚などが薄れていないかも懸念事項となりますので、面接の受け答えの姿勢や回答の内容を見て確認します。

ブランクについて答える際のポイント

面接でブランクについて質問されたら、次の点に注意して回答しましょう。

  • 理由は誠実に、ポジティブな表現で答える
  • 仕事に集中できる環境・健康状態であることを伝える
  • 仕事への意欲が高いことを伝える
  • ブランク中の取り組みを応募企業でどのように活かすのかを盛り込む
  • 自信を持って堂々と話す

ブランクの理由は、誠実に肯定的な表現で答えましょう。嘘を話すのは厳禁です。経歴詐称にもつながりますので、絶対に辞めましょう。そして、ブランクが自分にとって意義のある期間だったこと、ブランクの過ごし方をポジティブに捉えているということを面接官に伝えましょう。

ケガや病気で療養中だった場合は、健康・体力面に問題ないことを、介護・育児で仕事を休んでいた場合は、仕事ができる環境が整ったことを説明します。そして、「仕事を休んだからこそ、転職して次に進む意欲にあふれている」ということをアピールしましょう。

また、ブランク中に勉強や資格取得などを行っていた場合は、その取り組みや成果をどう活かしていきたいか、応募先企業に与えるメリットを伝えましょう。学んだことが応募先企業の業務に関連することではなかった場合でも、「仕事に置き換えて考えることで気付きがあった」「キャリアの方向が明確になった」など、意欲的に働く原動力になっているというアピールにつなげるとよいでしょう。

そして、ブランクについて面接で話す際に一番大切なのが「自信を持って堂々と話すこと」です。ブランクについて理由や過ごし方を隠したり、曖昧な表現で答えたりするのではなく、堂々と話すことで、誠実に答えていることが伝わり、信頼を得ることにつながります。ブランクを自分にとって必要な時間だったと前向きに捉えている姿勢を見せることが大切です。

ブランクにネガティブな理由があったとしても、前向きに乗り越えて今があることが伝われば、面接官に良い印象を与えることができるでしょう。

ブランクに関する注意点

ブランクの期間は入社後の手続き時に企業に知られることが多いので、期間をごまかすことは厳禁です。入社時の手続きの際、社会保険の加入履歴や源泉徴収票などから、企業は具体的な期間を把握することができます。ブランクについて嘘の期間を伝えると経歴詐称にあたるため、内定後なら内定の取り消し、入社後なら減給・降格処分、最悪の場合は懲戒解雇になる可能性もあります。ブランクの期間はごまかさず、正直に答えましょう。

また、ブランクが3年や5年と長期になると、どうしても不利になるケースが多いようです。
病気やケガなど、やむを得ない事情があった場合でも、不利と判断されることは少なくありません。
そのため、ブランクが長期にわたる場合には、ブランク前に積んだキャリアを補うために、関連する資格の取得や応募企業に役立つ技能を身につけるとよいでしょう。

まとめ

キャリアのブランクは、伝え方・説明の仕方で面接官の印象は大きく変わります。転職活動でブランクの捉え方や伝え方、そして過ごし方に悩んだら、転職のプロである転職エージェントに相談しましょう。経験豊富なコンサルタントが悩み相談から面接練習まで、サポートしてくれます。お気軽にご相談ください。

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