転職を成功させるためのポートフォリオの作り方

クリエイター職の人が転職活動をする際、提出が求められることが多いポートフォリオ。ただ実績を並べるだけでなく、より魅力的なアピール材料になるよう作成する必要があります。

そこで今回は、転職活動で評価されやすいポートフォリオの作り方をまとめました。

転職に使うポートフォリオとは

ポートフォリオとは、転職活動の際に企業に提出する応募書類のひとつで、自分がこれまで作品等についてまとめ、紹介する資料です。「作品集」とは異なり、どのような制作物をどのようなこだわりや思いを持って制作したのか、スキルや強みをアピールするための重要な資料になります。

これまでの経験や能力を具体的に伝えるものとして「職務経歴書」がありますが、「職務経歴書」は今までの経歴や携わってきたプロジェクト等の内容を文章で伝える書類です。一方、ポートフォリオは、ビジュアルをメインに、経験・スキルの幅広さや、仕事への取り組み方を詳しく伝える書類になります。

ポートフォリオは、クリエイター職の転職でとても重視されており、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、Webディレクターや編集・ライター職で提出を求められることが多くなります。

ポートフォリオを作成する時のポイント

採用担当者がポートフォリオに目を通す時、もっとも重視しているのは「課題とどのように向き合い、それを解決するためにどんな工夫をしたか」です。クリエイター職の仕事は自分の世界感を表現したり、ビジュアルの良い作品をつくったりするだけではないので、課題との向き合い方やどのように解決したかを伝えることが重要です。

制作物に関するコンセプトを理解した上で、自分はどのように工夫し、どのように動いたのか、ビジュアルとともに、説明文を記載しましょう。顧客や依頼者のリアクション、成果を示す具体的な数値も伝えられるとよいでしょう。

加えて、

  • 制作物に関わった期間
  • 制作物に関わった人数や自分のポジション
  • 使用したツール

なども記載するとよいでしょう。

ポートフォリオの作り方

強みの伝わるポートフォリオの作り方を、順を追って解説します。

代表的な制作物・案件を洗い出す

これまで担当した制作物・案件を規模や業界、自分の役割などで分類し、その中から代表的なものを洗い出します。自分の強みが伝わりそうな案件を選ぶとよいでしょう。
応募先企業によって評価される経験・スキルは異なる可能性が高いので、経験・スキルを網羅的に紹介できるよう、5〜10程度選びましょう。

見やすい構成を考える

ポートフォリオは見やすい構成や適切なボリュームであることが大切です。デザインのセンスが選考に大きく関わりますので、デザインやビジュアルにはこだわって作成しましょう。全体のトンマナ、余白、フォントなどを統一し、すっきりとまとめましょう。
表紙、自己紹介のページ、実績紹介のページで、トータル10~20ページが目安となります。PDFやWeb公開の場合は、応募先に大きな負荷がかからないよう、サイズにも注意しましょう。

自己紹介ページの作り方

自己紹介ページは、経歴や自己PRを簡潔に記載します。職務経歴書のような硬い書き方にする必要はありません。分かりやすく、そして個性が伝わるような表現を心がけましょう。
まず、基本情報と経歴を記入します。出身地やSNS、ブログなどのアカウントの記載は任意ですので、応募先企業に合わせて判断しましょう。プロフィール写真は履歴書のような硬い写真でなくても問題ありません。自然体の写真が好まれるようです。
必ず記載してほしいのが、使えるツールや習得しているスキル・経験年数です。資格や受賞歴を記載してもかまいませんが、実務の成果のほうが優先されることが多いようです。加えて、これまでどのような業務を担当してきたかを簡潔に記載しましょう。
自己PRは、1~3点ほど記載します。応募先企業の求める人材像にマッチした強みをアピールできるとよいでしょう。

実績紹介のページの作り方

実績紹介は、ポートフォリオで一番大切なページです。これまでの経験がまんべんなく伝わるよう制作物・案件をピックアップして記載します。

具体的には

  • 担当したクライアント・案件
  • 案件・制作物のイメージ画像
  • 案件・制作物に関する情報(作業期間、制作体制、自身の役割、制作ツールなど)
  • 案件・制作物の説明文(課題・目的・行動・結果を順序立てて説明する)

をまとめます。

成果が大きかったもの、特に力を入れた実績を最初に記載するとよいでしょう。また、応募先企業と関連がある制作物・案件がある場合は、先に持ってくるとよいでしょう。

作成時の注意点

ポートフォリオは、応募先企業や目指す職種によって伝えるべきポイント・アピールすべき案件・制作物が異なります。採用担当者の目に留まる内容、好感を持ってもらえる内容を記載できるよう、注意しましょう。

「目指している業界について分からないことが多い」「自分がPRすべき案件・制作物を選べない」など、ポートフォリオの作成に困った時はキャリアアドバイザーに相談するとよいでしょう。企業や各業界の傾向・動向を理解した上で、客観的な視点でアドバイスしてくれるので安心です。

まとめ

ポートフォリオはクリエイター職が実績をアピールする際に欠かせない資料です。どうまとめたらよいか、見やすくまとめられているか、など作成時に迷ってしまう方も多いでしょう。その際は転職エージェントを利用し、キャリアアドバイザーにご相談を。転職のプロの力を活用し、転職をスムーズに進めましょう。

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