求人情報を確認する際のポイント

転職活動をする時、必ず目にすることになる求人票。皆さんはどのような内容が記載されているかご存知でしょうか?

今回は求人票の記載内容について解説し、チェックする際のポイントを紹介します。

求人票の基本的な見方

求人票の記載内容には職業安定法で定められたルールがあります。

年齢、性別、国籍、居住地域などの求職者を制限する内容の記載は禁じられています。そして、労働条件については必ず記載しなければならない項目もあります。
最低限明示しなければならない労働条件は以下の通りです。

  • 業務内容
  • 契約期間
  • 契約の更新
  • 試用期間
  • 就業場所
  • 就業時間
  • 時間外労働
  • 賃金
  • 加入保険
  • 受動喫煙防止措置
  • 募集者の氏名または名称
  • 派遣労働者として雇用する場合はその旨


裁量労働制を採用している場合は、何時間働いたものとみなされるのかが「時間外労働」の項目に記載されます。固定残業代を採用している場合は、その詳細を「賃金」の項目に記載されます。
基本的な労働条件を確認し、自分の求める条件とマッチするか考えましょう。

求人票を確認する際の注意点

求人票を見ていると思わず勘違いしてしまいそうな表記・名称があります。記載内容を確認する際の注意点を解説します。

賃金の記載に注意

給与と給料では意味が異なりますので、注意が必要です。給与とは残業代や各種手当などがついた総額を指し、給料とは基本給のみを指します。また、給与には「固定給制」「歩合給制」「完全歩合制」があります。しっかりと確認し、自分に合う給与形態を選びましょう。
「みなし残業40時間」と記載がある場合、その企業はみなし残業制度を取り入れていますので、一定の残業代が基本給に入っていることになります。
ボーナスについても事前に確認するとよいでしょう。

残業時間に注意

記載されている残業時間は、会社全体の平均残業時間です。残業時間は部署ごとに異なる可能性が大きいので、心配な方は自分の希望する部署の残業時間を面接等で確認するとよいでしょう。

休日に注意

休日の「完全週休2日制」と「週休2日制」は意味が異なりますので注意が必要です。
「完全週休2日制」は毎週2日間の休みがあるという意味です。そして、「週休2日制」は週2日間の休みが月に1回以上あるという意味になります。

福利厚生もしっかりチェックを

会社によって「住宅手当」「リフレッシュ休暇」「家族手当」などの福利厚生を付与しています。福利厚生が充実しているかどうかも会社選びのひとつのポイントになるでしょう。ライフワークバランスを大切にしたい方は、特に注意して確認するべき項目と言えるでしょう。

必須項目以外にも注目を

求人票には必ず記載しなければならない項目以外にも様々な項目があります。
「出社義務なし」「リモートワーク可」「家賃補助あり」など、企業がアピールしたい内容が記載されていることもあります。その企業の価値観、従業員に対して求めるものは何か、それらの項目から読み取れることもありますので、求人票は全ての項目に目を通しましょう。

まとめ

求人票は労働条件だけが記載されているものではありません。その企業がどんな思いを持って社員を雇用し、何を求めているのかを知ることもできます。求人票は自分に合う会社かどうかを判断する材料のひとつになります。疑問に思う項目があれば面接時などに確認するとよいでしょう。

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